【天杜】:サンタが街にやってきたっ!真っ赤なうんがいきょう。
【アカシャ】:さんたくろーす かみんぐ! いえあ!(半分以上違う可能性)
【RL】:天杜さんは今の内のに次ぎのシーンの希望よろしく。
【天杜】:おっけー。城に入るとイベントある? 無いなら、Paxにあう直前にMORIと軽く会話してそのまま会う流れにしたい。廊 下でもあるいて るというか。
【RL】:把握。よし、行く!このシーン、登場は成立で。ふさわしい社会orコネ。出てもでなくてもいい。
●RESERCH#4 : POINTs.
◎Scene Card : KAZE ( 自立 )
○Scene Player: アモリ
・Stage : "超弩級城砦型機神:dux"城門前 / White
†BGM :『 stranger / Fate hollow ataraxia 』(http://www.nicovideo.jp/watch/sm3530621)
街の中心部。
ホテルに荷物を預け、そのままの脚で出向いた "城"。太陽は沈み始め、氷面越しに橙色の光が僅かににじむ。 自然光と電気灯、魔力光に照らされる 城は、荘厳且つ雄大。
【天杜】:お城、銀色なんだっけ?
【RL】:うん。白銀に包まれてる。
【天杜】:「うん。それに、綺麗だね」
照り返しの橙が、少女の顔を茜色に染める。
「ねぇ、MORI。ワタシ達、何でここに来たんだっけ……」
横に立つ、黒のロングコートを着た――着せた――男を見上げた。
【RL】:「白銀宮の字は伊達ではないな……」 呟いてから。 「……"毒王古韻律"に聞け」 呆れたように視線を落としてくる。
【アカシャ】:そういえば、毒王古韻律、そちらにいるんですか。
【RL】:データまだわかんないけど、毒王もインストールできるよ。リサーチとか本人に聞くとかで適当に。
【雲外】:お、話できるんだ。
【RL】:うん。イメージはモンスターボールに入ったポケモンで。
【アカシャ】:ぴかー!
【天杜】:「うん、うん。そだね」
肩からかけている鞄に入っている二冊――毒王古韻律と、もう一冊を撫でて。
「……うん、そうだね」
もう一度つぶやいた。
【RL】:「さっさと行くぞ」
【天杜】:彼女に言われてきた以上の事はない。自分のことを知るためという意思も無い。
「あ、うん」
門の前に立つ。
知って、どうにかなることなのだろうか。
【RL】:「……。開くぞ」
ゴ……ゴゴゴゴ……。
巨大な門が、独りでに持ち上がっていく。
「脇の扉は飾りか?」
MORIが、からかうように呟いた。確かに、門の傍らにも小さな扉がある。
【アカシャ】:自動ドア、ナビゲーション。
【天杜】:「い、いいのかな」
【RL】:「あちらが招いているのだ。構うまい」
中途半端に開いた門を、MORIがさっさとくぐっていく。
【天杜】:確か少女以外、入れないんだっけね。
【RL】:うん、招かれれば入れるけど、セキュリティ値がアホいので。
【雲外】:天杜ぴんち。
【天杜】:え、ピンチなの?
【雲外】:男は助けにいけない。そんな閉鎖空間に単身。
【天杜】:あじで。
【RL】:大分類少女じゃねーーーーぞ。後、少女以外は入れないって眠り姫のみだぞ
【アカシャ】:大分類:少女、は社会戦にDMGが来そうです(爆)。
【雲外】:ちぇー、もりが女装するとおもったのに。
【アカシャ】:MORI女装しないんだ…… 残念。
【RL】:オタワ。
【雲外】:ならば、大分類:美少女でどうだ。
【RL】:それ、他のPLがやったキャラや。
【天杜】:「あ、もう、待ってよ!」
こちらが、そんなことを考えてもお構いなしに進む魔導書に、なかば引きずられるように門をくぐった。
【RL】:誰もいない庭園を通り城中へと、開け放たれた扉に導かれるようにして、奥へ奥へと進んでいく。
【天杜】:半ば、わざと考えないようにしている事に首を小さく振り、庭園で心和ませ幾分温かく保たれている中でコートを脱いだ。
【RL】:「そういえばアモリ、気付いたか」
【天杜】:「え?何に?」
【RL】:「この街の住民、皆一級以上の魔術師だ」 廊下で、MORIがふとそんなことを呟く。目の前の扉がゆっくり開いていくのを 眺める横顔。
【アカシャ】:魔術師が一杯……!
【天杜】:「え……魔術師の街って、本当なんだ」
コートを小脇にかかえ、彼が街についたおりに言っていた事を思い出す。
【RL】:「此処では、親から子に魔術を伝えるのが当たり前なのだろうよ。もしや、授業の一環であるのかもしれんな」
【天杜】:「ふぅん……」
魔術結社と同じ、いや、もっと穏やかな、生活に溶け込んだそれ。魔力灯の電気では表す事の出来ない輝きを見つめながら、
「この街で生きて、この街で死んでいくのかな……」
廊下の窓から、外の町を見た。
【RL】:「……」 ちら、と天杜を見下ろす。 「まさか。ある程度近代化が進んだ以上、鎖国では無理がある」
【天杜】:少女はそれに気づかず、何かに思い沈むように景色に視線をくれている。
「そうだね、生活に必要な資源とかを……交易、してるのかな」
【RL】:「……その服、何時買った?」 扉が開いたぞ、と前を示しながら、ぽつりとたずねた。
【天杜】:「……ん?クリルタイでだよ。寒くなると思ったから」
服の布を引いてみせる。毛皮こそついていなが、厚手でしっかりとしたつくりだ。
【RL】:「……そうか。 行くぞ」
【天杜】:「?」 顔を上げる。身長差のせいで、彼を見るときはつねに最大角度に顔をあげなくてはならない。
【アカシャ】:MORIさんが……反応している……。
【RL】:「何でもない」 言い訳するように呟いて、早足で歩いていく。
【天杜】:「そう?」
何だろう。いつもの彼なら、また無駄遣いをして、と言いそうであったのに。
【雲外】:MORIの好みか。
【天杜】:いいえ、きっとRLさんの好みですよ。
【RL】:否定できぬ。
【アカシャ】:コートもドレスも両方とも……?
【天杜】:「あ、待って」
【RL】:「……ん」
一際大きく、豪華な飾りのついた扉がゆっくりと開いていく。此処に来るまで、人の姿は一切なかった。
【RL】:「次のようだな」 呟く。
【天杜】:「うん」
ごくん、と小さく喉を鳴らす。脚をそろえて、戸が開ききるのを見守った。
【RL】:「や、いらっしゃい」
【天杜】:軽ッ。
【RL】:そこは、大きなホールだった。片隅にはピアノや、楽団用の一団高くなった雛壇。そのまま天上人のパーティーに使えそうな、 豪奢な調度品。
しかし。その──何故か片隅の小さな椅子。扉からほど近い位置に、Paxは座っていた。
気軽に片手を上げて挨拶し、近くの椅子を勧めてくる。
「やあ、長い廊下ご苦労様。どうぞどうぞ」
「……軽い奴だな」
【天杜】:「……もう、MORI!」
小声でMORIを叱責し、軽い城主少し困惑したが、
「……お招き有難う、Pax」
と、スカートのすそをもち、綺麗にお辞儀をしてみせた。
【RL】:「ははは、本番は夜だけどね。客室を貸してあげるよ。使用人はいないけど……ああ、そこの精霊がいるか」
脇に置いてあったポットから、カップに紅茶を注いでいる。
【天杜】:ちろ、と視線だけMORIにくれる。
【RL】:MORIは、少し憮然とした顔で立ったまま。
【天杜】:「ワタシ達、キ……貴方に訊きたい事があって、はるばるきました」
薦められた椅子のそばまでくると、脇に立つ。
【RL】:「うん、知ってる」
表情が読めないが、にこやかな雰囲気。
「どうぞ、お座りください」
言われた瞬間、どっかとMORIが椅子に座る。
【天杜】:どこか、人形めいたお決まりの動作で、スカートの皺が出来ないよう、姿勢良く座る。
「ですが、何を尋ねたらいいのか、判りません」
言葉を選ぶのをやめて、素直にそう言った。
【RL】:「そうね。君は何も知らない。運命に翻弄される子羊だ」
【天杜】:「はい」
【RL】:「けど、そっちの方が楽だよ。人のせいにできるから」
ね、と、何故かMORIに言う。無視。
【天杜】:「……そうですね」
湯気をくゆらせるカップを見る。
【RL】:「それでも聞きたいなら、先ずは、俺と握手するべき」
と言って、手を差し出した。
【雲外】:こいつ、知ってる?
【アカシャ】:握手するとDLが開始しちゃうのかしら……。
【天杜】:「……」
それは、ナニカを受け入れる、ということだ。だが、彼女の行 動は驚くほど迅速だった。装飾用の手袋をはぐと、小さな白い手で、その男の手を握った のだ。
【RL】: ザ ──……。
眉間に走る、微かな痛み。痛くはなく、違和感もない。
だが、熱い。
どくんどくんと──鼓動が。
【天杜】:外から見れば、めまいを抑えるような動作。
ああ、配置が整頓されているのだ。だから、最初程の、拒絶が――……
【RL】:【白 銀宮の歎き】【ダウンロード開始】【序文一致 復元■能】【検閲一部解除】
【■録復元可能】【一部欠損】【最■段階 移行】【⇒NEXT】
【アカシャ】:大分、検閲文字が見えているような……。
【雲外】:終りが近い。
【アカシャ】:終わりの始まり……!
【RL】: それは、一瞬で終わった。
「これで俺の役割は終わった」
Paxは、軽い調子で、しかしどこか寂しげに呟いた。
【天杜】:「……え」
【RL】:「さて、この現象だけど、何がなんだかわかる?」
【天杜】:「……」
【RL】:「何を聞けばいいか判らないなら、先ずはとっかかりをつくるべきだ。君の身体に実際起こってることとかね」
【天杜】:「そうすれば」 ああ、舌がひりつく。それが下顎には張り付いて、ろれつが――、無理やり引き剥がす。 「組織が何をしよ うとしている か、判りますか?」
【RL】:「組織じゃない。"彼"が何をしよう としているかわかる」 ね、と笑う。
【天杜】:妄言はいていいの?
【RL】:吐けよ。
【アカシャ】:ドキワク。
【天杜】:「黎明の海星――偉大なる父――のしようとしている 事ですか?」
【アカシャ】:ぱぱー!(待て)
【雲外】:なん、だと。
【RL】:「大分思い出してきた?」 笑う。
【天杜】:首を振る。 「思い出した事じゃない、ただ知ってる事です」
【アカシャ】:金髪・翠の瞳のイラストを見て血族かなぁ、とか思ったけれど……どうなんだろう(笑)。
【天杜】:連綿たる星女の系譜は、彼が祖であるという。星女達は彼をそう―お父様―呼ぶ。ただ、それだけだ。
【アカシャ】:なるる。
【RL】:「まぁ間違っちゃいない」
【アカシャ】:おとうさまー!
【天杜】:おとうさまー!
【雲外】:やあ、パパだよ。
【天杜】:おい、マジック総帥。
【アカシャ】:ワールドダンディ大会優勝者!
【RL】:「だが、それは違う」
【天杜】:「え」
【RL】:「強いて言うなら、君達の──兄になるのかな」
【アカシャ】:え、お兄ちゃん。だと……!?
【天杜】:「あ……に?」
【RL】:「そして、俺からしても兄だね」
【天杜】:「え」
【RL】:「俺からしたらもしかしたら君は妹になるのかも。──"黎明の海星"が求める7冊の魔導書、それは、全て君の兄弟だよ」
【天杜】:「……」
ぽかん、とだらしなく口が開いた。
【雲外】:(´゚皿゚) やあ、お兄ちゃんだよ。
【アカシャ】:え、お兄ちゃん、そ、そう来るとは思わなかった……!
【天杜】:「あ、え……」
【RL】:「……貴様、何を」
【天杜】:「お、……おいくつですか?」 真顔。
【RL】:「万はいってるかな」
【アカシャ】:万!
【天杜】:「え、だ、だってワタシ、じゅ、十五……」
【RL】:「うん、順序立てて説明しようか。それと、保護者の方はちょっと黙っててね。家庭内の問題だから」
【天杜】:おにい、さん。
【RL】:MORIが押し黙る。
【雲外】:MORIさん黙っちゃった。
【RL】:説明シーンで他のゲストがしゃべるとか、無理だわ。
「先ず、ロッジは七冊の魔導書を探している。なんでだと思う?」
【アカシャ】:七冊の中にアカシャ、入ってる……?
【天杜】:入ってるなぁ。
【アカシャ】:え、おねえちゃんだった……!前に出ていた情報で、魔導書同士の共通事項って兄弟、ということだったのかな……。
【RL】:まぁ例えなんだけどね!
【天杜】:「……兄弟で揃いたいから、……なわけないですよね」
【RL】:答えず。
「それと、ロッジはもう積極的には君を探してないよね、これもなんでだと思う?」
【天杜】:「……それは、ワタシが……」 必要なくなったのか、そう思った。だが。 「ワタシが、放っておいても、彼らの意向に沿う 行動をしている から」
【RL】:「正解。クッキーをあげよう」
小皿の上に、焼き菓子を一つ乗せて天杜の前に置く。
【アカシャ】:クッキーです。うまうまです。
【RL】:「では次の問題は、その意向とはなんぞや? ということだよね。さて、どうしてでしょう」
【天杜】:「魔導書の必要項目を……受け入れる事?」
【RL】:「そう。魔導書の一部を、君に取り込むため」
さて、どうしてでしょう。(天沢聖司ボイス)
【雲外】:複雑なことになってきたな……。ハニトー に例えて説明してください。
【RL】:アモリは、食パン。
【天杜】:おい。
【RL】:「そうだね……、此処にハニートーストがあるとするよね」
パチン、と指を鳴らした。きゅるきゅると床から煙が上がり、皿の上に乗ったハニートーストがあらわれる。
【天杜】:「う、うん」
【RL】:「彼らは、これのレシピが欲しいんだ。けれどもレシピは喪われている。ただ、そのレシピを引用した料理本は世界各地に残っ ている。さて、 どうする?」
この例えで判るかな? と面白そうに笑う。
【天杜】:「調べてピックアップして……」 うーんうーんと、唸りながら、 「重なる部分から共通部分を洗い出し、それが元だとすれ ば復元をする」
【RL】:「そ。幸いにも──、オリジナルに程近いものを、彼らは持っていた。君だ。いや、"星女"だ」
【天杜】:「……」
【RL】:「"黎明の海星"の目的は、そう、大変に回りくどい目的はただ一つ。ある魔導書を復活させること」
ハニートーストを、懐から取り出した銀のナイフで切り分ける。
「そのために、その魔導書の"引用文"がある── ああ、その喪われた魔導書ね、かなり古いんだ。どんなものでも、情報媒体は大体過去の何かを参考 にするものでね、7冊の魔導書が、その"レシピ-目的の魔導書-"を参 考にして、また は引用して書かれている」
はい、とハニトーが乗った皿をアモリとMORIの前に置く。
【アカシャ】:あ、なるほど、引用部分を辿って、オリジナルを抽出すると……。ハニトー、便利だな。……ハニトーって、万能(※)? (※ 何回か他のアクトで事象を説明する際に、ハニートーストが例になってたとえら れる事が多々 あったのです)
【雲外】:システマチックなデザート。
【アカシャ】:それは、万能だ。強い。
【RL】:「これで魔導書の方はなんとか再生できる。ただ、魔導書は情報だけで出来ているわけじゃない。魔導書の三大要素。一つは情 報。後二つはは い、なんでしょう」
ぴ、と。ハチミツのついたナイフでアモリを指す。
※この解釈はGT独自のものでオリジナルに沿っているか謎です。
【天杜】:「精霊と、奉神……?」
【RL】:「その通り。けどね、その精霊はとある場所に放り込まれちゃって出てこれない。奉神に至っては、粉々に破壊されちゃったん だ、とある戦い でね」
コリコリと、ナイフの柄で頭を掻く。
「破壊された機神は、流星となってこの世界に降り注いだ。"黎明の海星"はそれを根気良く集めてね、落ちたものは物理的に回収して、人の身体に宿っ たものは、血を掛け合わせることで抽出して、科学と魔術を総動員して、やぁっと形にしたんだよ。いまはまだ、器の中に入ってるけどね」
言いたいこと、判る? と。目が合う筈がないのに、瞳の奥を覗き込まれたような感覚。
【天杜】:「わ、ワタシ……」
【RL】:「異能存在を圧倒するなんて当たり前の副産物だよ?君は、ありとあらゆる異能存在の頂点に近いものをその身に宿してる」
情報が一気に出たけど大丈夫か!わからないところは訊いて ね!
【天杜】:いけるよー。天杜が神を内包してるってこと、よね?
【RL】:イエス。で、神という大要素に今、情報をガンガンブチ混んでる最中。
【天杜】:すなわち。
「……神」
【アカシャ】:な、なるるる。ど、どうなるんだろう……。
【雲外】:ぐるぐる。
【RL】:「正解。紅茶に砂糖をいれてあげる」
【天杜】:「器……器って言ったよね」
【RL】:「うん」
【天杜】:「じゃぁ、神を出すには器から出さないといけない」
黎明の海星はその魔導書を再生させて、それだけじゃないだろう。神を呼ばずに、何の魔導書なのか。
【アカシャ】:天杜は、器、だけ……? このまま行くと魔導書になっちゃったりとか想像した。
【RL】:「ああ、大丈夫。その器も特別製だ」
【天杜】:「え?」
【RL】:「君が魔導書に成るんだよ」
【天杜】:「ワタシが?」
【RL】:「君は、初代の魔導書の血を引いてる身体だ。だからこそ、構文も、神の欠片も定着する。ベースなんだ」
【アカシャ】:天杜がー まどうしょにー!成る程……っ 魔導書は情報っ。ああ、そうか、アカシャも情報を持っている、から含まれた ということかし ら……。
【RL】:イエス。アカシャの大本も、引用文がある。大丈夫、多分今回か次回でアカシャと雲外鏡の裏設定も出るからぁ!
【雲外】:ばかな。
【アカシャ】:雲外鏡の裏設定!
【天杜】:実は白フン。
【アカシャ】:どーん!
【RL】:オタワ。
【雲外】:それは秘密でもなんでも。
【天杜】:いいから、白フンって事隠せよ!
【アカシャ】:え、公式設定。
【天杜】:「初代魔導書の血、子孫……」
【RL】:「まだるっこしいね、ぶっちゃけようか」
【天杜】:その言葉に、一度だけMORIを振り返る。どんな顔をしているだろうか。でも、確認をする前に顔を前に戻した。
「はい」
【RL】:「初代魔導書。原書」
【天杜】: え、げんしょ。
【RL】:「王の写本。高き者の言葉。巫女の予言。 AM 748 I 4to=OLD。──全ての始まりの名」
源書ではない。
【天杜】:字が違うという主張ですね、わかります。
【RL】:灯りが、一つ、二つと落ちていく。
「"詩のエッダ-Elder Edda-"。精霊の名は、VOLVA。今では、北欧神話へと姿を変えたそれが、君の母だ」
【天杜】:発音は?
【RL】:ヴォルヴァ。というわけで、北欧神話モチーフでしたー。
【アカシャ】:あ、そうか、今までの魔導書は ヨルムンガンドとか、どめきずりはフェンリルだったのかしら。
【RL】:イエスイエス。AURAは、ヴァルキュリアね。
【天杜】:「母、VOLVA……」
母とはいえ、直接の母ではない。身に流れる、源流、先祖。星女には母はない。
【RL】:「後で図書館に行くといいよ。記憶が残ってる」
【天杜】:「……それで、その魔導書を再生させて一体何を」
【RL】:「そこまでは判らない。まぁ、単純な理由だと思うんだけどね──」
ふと、窓の外を見て。
「話が長くなっちゃったね。後は、軽く食事でも取りながらしよう。ちょっとお客さんを迎えにいってくるよ」
立ち上がる。
【天杜】:「あ、うん」
【RL】:「そっち側の廊下から先の部屋、自由に使っていいから」
【天杜】:「ま、待って」
【RL】:「うん?」
【天杜】:「あの女の子は?」
【RL】:「誰のこと?」 首を傾げる。
【天杜】:「ええと、ピンク色の髪で」
【RL】:「奥に居るよ。後で会う?」
【天杜】:「ワタシより少し身長が高くて、え」
【RL】:「いるよ」
【天杜】:そんなあっさり?
「う、うん。あ、会う」
【RL】:「寝てるけどね」
【天杜】:「あ、じゃあ朝でも……」
【RL】:「ああいや、ここ100年くらいずっとだからね。気にしないでいいよ」
【天杜】:「……」
【RL】:「あ、それとさっきから押し黙ってるそこの──部外者の君」
「……此れの事か」
「自覚があってよろしい。君の疑問も一つ答えたげる」
【天杜】:MORIの疑問。なんだろう?
振り返る。
【RL】:「天杜ちゃんが君の奉神の召還で死なないのはね」
MORIは、歯を食いしばるような──、
「さっきいったように、もともと神を宿す為の肉体だからだよ」
【アカシャ】:ふむむ。
【RL】:「"神の召還で死ぬ"なんていう理屈は存 在しない。"オーバーフローに耐え切れずに死ぬ"んだ」
【天杜】:どのみち死んだーーーーー。
【RL】:「断 言しとくけど、天杜ちゃん、今体調悪い筈だよ」
「……ッ!」
MORIが、天杜を──本当に睨んだわけではないのだろうが──見る。
【天杜】:「え」 びく、と肩をすくめる。
【RL】:「天杜ちゃんは神を呼んでも死なないんじゃなくて、普通の人より耐えられるだけ。繰り返せばどうなるか、わかるよね?」
MORIの心臓の音が、聞こえてくるかのような。
【天杜】:二人の顔を見比べて、ハニートーストの皿をテーブルの上に置き、慌てて間
「へ、平気だよ。ほら、なんともないから。Pax、早くお迎えに行っておいでよ……」
ねぇ、と、MORIを見る。
【RL】:「はぁい」
じゃね、といって、扉をくぐっていくPax.。
MORIは、顔を逸らした。天杜から逃げるように。
【アカシャ】:MORIさーんっ!
【天杜】: べしゃっ。
それと同時に、ハニートーストがMORIに降りかかった。
【アカシャ】:なげたー!
【RL】:おまえ…。
【天杜】:投げた。
【雲外】:そぉい!
【RL】:べしゃ、と。磨き上げられた床に、アイスクリームとハチミツが飛び散る。
【天杜】:「予想通りの反応しなくてもいいよ!馬鹿。本当にもう、展開を裏切らないんだから」
【RL】:「部屋に行くぞ」 低い声。
【天杜】:「どこのさ」
【RL】:「客室だ」 ハチミツを滴らせたまま、奥へ。
【アカシャ】:蜂蜜も滴る……、MORIさん。
【雲外】:べたべた。
【アカシャ】:いけない、くまぷーが来ます。
【天杜】:「やだよ、図書室にいくもの」
【RL】:「そうか、行け。少し休む」
扉を肩で押すように開けて、廊下へと消えていく。
【天杜】:駄目男……。
【アカシャ】:にげたー!
【天杜】:その姿が消えたのを見送って、盛大に息をついた。
思わず投げちゃったけどこのハニトーをどうしよう。表向きはそれ。
永劫文書のこと先に聞けばよかったというのが裏。
あぁ、ショックをワタシだって受けてるんだから、優しくしてくれればいいのに、それが、15歳の少女の本音だった。
【天杜】:今あの部屋で仁王立ちで
「ふん!」
って鼻息あらい。
【アカシャ】:そこに蜂蜜ぽとり。
■舞台裏
・アカシャ
【アカシャ】:登場判定で札を廻して。あ、イヤーゴの魔導書って"空
の破滅"?
【天杜】:そうだ。空の破滅のどんな神かとか精 霊かとか、知りたいね。
【アカシャ】:リサーチ:"空の破滅"。
【RL】:<社会:アストラル><社会:楽 園><コネ:イヤーゴ>、目標値:制,13,18。
【アカシャ】:先生、アカシック……。代理判定……でき、ます、か。
【RL】:-3で判定しろぉ!
【アカシャ】:ありがとおおお、ん……A出したらマイナスかかっても21?
【RL】:うん。21は修正うけないから。
【アカシャ】:……先生、アカシックレコードをインスタント、 シマス。今見たら、スート合わなかった!
【RL】:何故修正がかかるものをインスタントするのか! (笑)
【雲外】:普通に、隠れバディしなさいよ(笑)。
【アカシャ】:あああああ そうだったー!すいません。アカシックに頼りすぎた、反省。〈隠れバディ〉、【理性】5+SA――21。
【RL】:制:焔を纏った荒神を奉ずる魔導書。神と共に、全てを薙ぎ払う煉獄を喚起する。結界や防壁を突破する能力に長けるが、魔力 消費量は莫大。 また、周囲に甚大な被害 13:融解しても尚その姿を保つ大剣と、あらゆるものを焼き尽くす獄炎を振るう。その戦闘能力は凄まじく、また対機神戦闘能力に 長けている。
18:古南極であるミトラスの地に眠っていたが、災厄により南極の氷が溶けた際に復活。 現在は、"PLUgatorio"イヤーゴが所有している。己を御するものにしか身を委ねないという。
【アカシャ】:何というイヤーゴさんにピッタリな一冊。
・雲外鏡
【雲外】:パス。
【RL】:よーし、準備はいいかーーーー。次アカシャのシーン、舞台どこがいいかしら。
【アカシャ】:ういっ、街には既に入ってていいのかな?
【RL】:いいよー。
【アカシャ】:じゃ、白銀宮に会って、図書館閲覧の許可をもらいたいアカシャな感じでっ。
【RL】:おけーい。図書館は城にあるよ!
【アカシャ】:らいぶらりぃ。
●RESERCH#5 : GONG.
◎Scene Card : FATE ( 調和 )
○Scene Player: アカシャ
・Stage : "大通り" / White
†BGM :『 アーカムシティ−嗚呼、麗しき怪異の街よ / 機神咆哮デモンベインO.S.T DISC1 Track09 』
そこは、ただの街だった。少し、魔法という新 たな常識が加わっているだけ。人々は自由に行きかい、生き、そして死んでいく。古びた街並みは、CD を通り越してタイム・スリップでもしたかのようであった。
【雲外】:雲外鏡は一緒?それとも、はぐれた?(笑)
【アカシャ】:どちらでもOK!一緒にいる感じかなぁ、とは思ってます。
【雲外】:ほほう、なら、はぐれてみよう。
【アカシャ】:あいわかった。
【雲外】:はぐれサンタ純情系。
【RL】:何するつもりだ。
【雲外】:そりゃあ、純情ぶるんですよ。
【RL】:おたわ。
【天杜】:じゅん、じょ、う?
【雲外】:3分の1の純情な悪意。
【アカシャ】:サンタさんは、例えば、宿題をしなかった子にはノートと鉛筆をプレゼントしてくれるから、あながち、間違いでも…… (爆)。
【天杜】:終わった。
【アカシャ】:「氷の下、なのに……」
むしろ、あの凍結した湖面に、こんな街並みがあるとは。そして、この景色が、どこか――“懐かしい”。景色に目を奪われるように――大通りを進ん で。気が付く。
傍らに、雲外鏡が、いつの間にか――いない。
「あ」
キョロキョロ見回して、
「……」
ため息。
「……(また、やってしまった)」
つい、目の前の景色や出来事に、心奪われて。周りが見えず進んでしまった――。
「(雲外鏡のことだし、城に、図書館に向かうって言ってあるから……。大丈夫、よね……)」
目の前に聳える城を見詰め――。
【雲外】:多分、Paxさんとあえるよ!おんなずきだから!
【RL】:シュイーーーーー……ン。
小さな駆動音が、背後から近づいてくる。
【アカシャ】:「?」 振り返って。
【RL】:「や、お嬢さん。この街は初めて?」
片手を上げる男。乗っているのは奇妙なヴィークル。二輪に、台座。グリップだけがついた──。
(http: //blog.tech.ac.jp/files/Segway.jpg)
白銀の仮面をつけた男は、起伏だらけの路上でぐるぐるとその場で回転する。
【アカシャ】:ちょ、せぐうぇい!
【雲外】:こいつ……。なうい!
【アカシャ】:「え、ええ」
【RL】:「何処か行きたいのかなー」
今クルクルまわってる。
【アカシャ】:ください セグウェイ下さい(爆)。
【雲外】:あかしゃ、うばうんだ。子供達へのプレゼントにしてくれる。
【アカシャ】:いいな、それ。
「初めて見る」 つい、そのヴィークルにめをやって――、 「え……あ、あの!」
【RL】:「うん?」
【アカシャ】:その回転を目で追って、
「あの、お城に! ええと、"白銀宮の歎き"に会って、図書館に行きたいの」
ぐるぐるぐる 目を回しつつ。
【RL】:「よし、先ず一つは解決だね」
【アカシャ】:「え、どうして?」 ふらふらしつつ。
【RL】:「もう一つは、俺の腰に捕まって一緒に乗ってくれれば解決だ」 ぴたっ、と止まる。 「どうも、"白銀宮の歎き"が精霊、 Paxです。こ の挨拶は今日で二度目ね」
【アカシャ】:ぴたっと止まるも――余波で少しふらふらしつつ、
「あなたが!?」
【RL】:「イエース」
乗るかい? と後ろを指す。若干台座に余裕があるつくり。
【アカシャ】:「良かった、直ぐに会えるなんて――」 乗ってみたいなぁ。 「――連れて行ってくれるの」 台座に目をやり。
【RL】:「図書館は城にあるよ。まぁいくだけなら迷いやしないだろうけど……って」 周囲を見回して。 「あれ、お客さんは二人 だったような気が するんだけど」
【アカシャ】:「……雲外鏡のこと?……」 少しうつむいた後。 「その、はぐれてしまったの。でも、お城に、図書館に行くって言っ てあるから、大 丈夫だわ。きっと」
【RL】:「あーらら。まぁ、来るかな」
【アカシャ】:「――ええ」 自分にも言い聞かせるかのようにそういって、台座の方に――。
【RL】:「はい、しっかり腰に捕まってねー」
【アカシャ】:「――え、ええ」 捕まる。
【RL】:「よっしゃGO!」
シューーーーーィン……。
【アカシャ】:「――わ」
初めて乗る乗り物に、ドキドキ――ワクワクしつつ。
「ねえ、初めましての挨拶が今日、二度目って……」
この街を訪れるのは――攻撃を加えている黎明の海星か――それとも……?
【RL】:「天杜・ステラと螺旋断簡逸書がきたよ。喧嘩中みたいだけどね」
【雲外】:彼らは、ちょっと眼を離すと喧嘩する。
【アカシャ】:全くです(爆)。
【天杜】:ええー、すぐ喧嘩……するね!
【アカシャ】:「――アモリが!?喧嘩中?」 あの、火の神の魔導書と――。 「どうしたのかしら」
【RL】:「さぁ?」
くいっ、とカーブ。がたごとと坂道を下っていく。
【アカシャ】:こう、昨日の魔女の宅急便の自転車のシーン的イメージ。
【雲外】:でもセグウェイ。
【アカシャ】:「――ゎ」 必死で掴まる――。
【RL】:「そろそろだ」
中央広場を通り抜け、城門まで。
【アカシャ】:「――わあ」横に少し、身を乗り出し、その様子を眺める。
【RL】:Paxのヴィークルが近づくだけで、装甲列車さえ通れそうな巨大な門が開いていく。
【アカシャ】:城=Dux、で良いんですよね?
【天杜】:うん。一方その頃、ハニトーを食べ終えた天杜は、じゃない、片付けおえた天杜は家出していた。
【雲外】:ええ!?
【天杜】:次のシーン、天杜は暁の黎明の陣営にいます。
【雲外】:おい、ばらばらになるの好きだな。このパーティ。
【RL】:「白銀宮へようこそ」
【アカシャ】:「凄い……遠くから見ても大きかったけれど――」
【RL】:庭園に入ったところで、きゅっと停車。
「ま、これでも俺等七冊の中では真ん中くらいなんだけどね、大きさ的には」
【アカシャ】:「――僕ら、七冊」
【RL】:「ちょっとコレ置いてくるから、入ってていいよ」
からからとヴィークルを運んでいく。庭園の隅には駐車場らしきものがあり、様々な──見たこともないような──古臭いヴィークルがたくさんならん でいた。
雲外鏡は男なので、迎えに行きません。
【雲外】:え。なにその差別。サンタスカート穿け と?
【天杜】:履いてよ。
【雲外】:ターンすると、ふわりと舞う。
【天杜】:脛毛。
【雲外】:莫迦、紳士にすね毛は生えない。
【RL】:雲外鏡は、少女マンガの存在だから。
【天杜】:MORI毛、移植。
【アカシャ】:やめてー!
【RL】:オタワ。
【アカシャ】:「え、ええ。ありがとう!」 連れてきてくれたことに対して、まず、御礼を――。
【RL】:「いいってことよー」
【アカシャ】:「――」 それに笑みを返し――ヴィークルに目を奪われつつも、頭を振って――。 「先に――お邪魔します」 と城に 言うと、 「……こっちで良いのかしら」
【RL】:がこん、と。門が開いていく──。
【アカシャ】:「あ」少し驚いて「こっちなのね」進んでいく
【RL】:埃一つない城内。しかし、誰もいない。豪奢な空間であるからこその、無機的な静寂と静謐。
【アカシャ】:7冊って知ってていいのかな。黎明の海星が集めているのなら聞き及んでいたり……。
【天杜】:知ってるんじゃないかな
【雲外】:うん、雲外鏡の任務が7冊の回収っていうのも知ってていいよ。たぶん、真実を知るのに雲外鏡は邪魔になるとおもった。そん な、はぐれサ ンタ純情系。
【アカシャ】:ういっ。
【ア「静か……」 自分の声が、小さく響く。 「『僕ら、7冊』――」指を折って、雲外鏡から聞いた魔導書の名をこころで数え――。
【RL】:「お待たせ」 Paxが背後から。
【アカシャ】:「ぅわっ」
【RL】:「図書館だっけ? こっちこっち ありゃ、天杜ちゃんどっかいっちゃったなぁ、さっきまでいたのに……」
驚くアカシャの脇を擦り抜け、てくてくと階段を上っていく。
【アカシャ】:驚きつつも 「ええ、図書館」 その後を着いていく
【RL】:白い廊下を通り抜ける。
【アカシャ】:「色々見て回っているのかしら」
水族館での出来事を――“思い出しつつ”。
「"白銀宮の歎き"は――わたしのことを、知っているの?」
【RL】:「知ってるよぉ」
【アカシャ】:「ほんと! じゃあ、わたし――いえ、“わたしたち”の名前も?」
【RL】:「それは知らない」
【アカシャ】:「え」
【RL】:「ただ、俺の神は知ってる」
肩越しに振り返り、笑う。
【アカシャ】:「神――Dux,この、お城が?じゃあ、"白銀宮の歎き"の知るわたしって、何」
【RL】:「魔導書さ。俺と、俺達と同じ原本を持った本」
【アカシャ】:「……原本」
【RL】:「"詩のエッダ"から派生した、子と も妹とも呼びきれない末裔達さ」
【アカシャ】:「"詩のエッダ"……?」
【RL】:「全ての原因さ。まぁ、詳しくは──お、いたいた」 ぴた、と脚を止める。
【アカシャ】:合わせて歩みを止める。
【天杜】:登場は、判定成立でいいんだよね?
【RL】:うん。
【天杜】:<社会:アストラル>、生命:1+4= 5 成立。
【アカシャ】:【生命】の能力値1……!改めて、うん、って思った(爆)
【RL】:いつの間にか、両開きの巨大な扉が廊下に設えてあった。コンコン、とノック。
「彼女に聞いてね」
扉が、独りでに開いていく。
【雲外】:再会。
【天杜】:「ん?」
【アカシャ】:「……あもり!」
【天杜】:床に散乱した本を、開きめくりながら、蒼いドレスに身を包んだ少女が振り返った。
「え、エンジュ」
【アカシャ】:ここに着ているとは知っていたが――、ぱたぱたと駆け寄りその手を掴んで、上下に。
「あもり だわ……」 ぶんぶんと振る。
【天杜】:「うわ……本物だ。久しぶり、だね。半年ぶりぐらいかな、元気だった?」
【RL】:そういえば半年ぶり。
【雲外】:いろいろあった……。もりがデレたり、もりがデレたり。
【RL】:おい。
【アカシャ】:月日が経つのは早いなぁ……(遠い目)。
「ええ――あもりは?」 笑みを浮かべながら。
【天杜】:「うん、変わり……無いよ」
しかし、アカシャの持つ天杜の手はただでさえ細いのに、幾分さらに細くなったかのよう。
【アカシャ】:「?」 その間に少しの疑問を覚え――。 「喧嘩しちゃったから、元気ないのかしら?」 微笑み――。 「……ごは ん、ちゃんと、食 べてる?」
【天杜】:「アカシャは、外の黎明の海星のヘキサと一緒にきたの?」
小さく頷いて、尋ねた。
【アカシャ】:「……」
その問いに、少し考え込む。それは、水族館の――ふわふわしていた様子から幾分、地に足が着いたような、感じで、
「来た時はそう。でも、この街には“サンタさん”と来たの」
【天杜】:「サンタ?」 雲外鏡のことだろうか、と思いつつ。 「ねぇ、白銀宮を襲うの止めて貰えないかな、ヘキサに……、その、サ ンタさんに頼ん でもらえないかな」
と、握っていた手を離した。
【アカシャ】:「……」 すっと、笑みが消え――Paxに、 「そう――言っていたわ。明朝――“火”のイヤーゴが神を使ってここを 侵攻すると」
【RL】:「ん?」
散らばった本を片付けていたPaxが振り返る。
「そうだねー、あの人らも飽きないねぇ」
【アカシャ】:「アモリの御願いは、頼んで、みる」 彼女には、そう告げて。 「“空の破滅”で出るって――言っていたわ」
【RL】:「うわ、ついに枝ちゃんがくるか。危ないかもねー」
ガタガタ。
何処か気楽な様子で片づけを続ける。
【天杜】:「そうだ」 その様子を見ながら。 「エンジュはここに、調べ物?」
そういえば彼女も七冊のうちの一冊。姉、というものになるのだろうか、と憧れのまなざしで見上げる。
【雲外】:おねーちゃん。天杜は最古にして、最新か。
【アカシャ】:おねーちゃんにして いもうと!
【天杜】:むしろ、母にして妹なんじゃないかな。
【アカシャ】:「え、ええ」
Paxの様子に、少し拍子抜けして――心配にもなり。
「そう、ここに、私の名前が、あるから。……?」 アモリに目を移して――。 「私の顔に何かついている?」
【天杜】:「ううん」 あわててぷるぷると首をふり。 「ね、ねぇPax、記憶、どうやったら見れるの?」
記憶よ、でてこい!きっとそれが、城がおぼえてるってことでしょ?
【アカシャ】:教えてDuxっ。
【RL】:「此処ねー」
よっ、と本を棚の上において。
「図書館とかいってるけど、本はメインじゃないんだよね」
【アカシャ】:「え。それじゃあ……何があるの……?」
【RL】:「"Dux"の外部メモリー記録所なんだ、此処。だから、"Dux"に話しかけてみてよ。なんか見えるかもね」
本を奥の棚まで運びに行く。
【天杜】:「話かける……?」
【アカシャ】:「がいぶ、めもりー……記憶の貯蔵庫、ってこと。話、かける……。……“Dux”――」
【天杜】:「……Dux」
【アカシャ】:アモリの呼びかけに、更に重ねるように。 「“Dux”――!」
【RL】:ガタガタガタガタガタッ!!!
部屋が激しく震動する。棚に修められた本が、次々と落下していく。そこに、何かの意思が存在するのを強く感じる。
【アカシャ】:「っ! 」 本からアモリを庇うようにして、 「――“Dux”……?」
少し、おそるおそる尋ねてみる
【RL】:ただ、其処にあるだけで肯定の意を伝えてくる。
知りたいことを質問するといいよ!ただし神さまは自分からは教えてくれないよ!願いに答えるだけなので。
【アカシャ】:うい、聞いてみるー。
【天杜】:ワタシはエッダの詩の事と、永劫文書の事を聞いてみる。ピンクロリには会いに行こう。
【アカシャ】:その、肯定の意を感じ取り――。
「“Dux”、教えて。わたしの――いえ、“私達”の“名前”を」
【RL】:<自我>、目標値:10。
自我でなんでもリサーチできます。ただし、判定するごとに目標値が上がっていきます。
【アカシャ】:なるるる。回数制限はあるかしら。
【RL】:ないよー。その代わり際限無く上がっていく。
【アカシャ】:うい、その代わり上がっていくと
【天杜】:ワタシも?
【RL】:うむ。でも個人個人で数値が上がっていくので、合計では無い。
【アカシャ】:【外界】7+4(永世者)+2(エトランゼ)+ D2――15。
【RL】:10:名を思い出した。
【アカシャ】:おもい……だし、た!
【RL】:いや、聞こえていた。気付かなかっただけ。
──それは。
『──聞こえる?』
『聞こえる?』
【アカシャ】:「――……!」
彼方からの声が、今、聞こえているのか……。
【RL】:『私達の名前──名前、は』
<コネ:"彼方からの声">⇒
脳裏をよぎっていく光景。3人の娘達。つまりそれは、"白銀宮の歎き"に記録された──。
【アカシャ】:ど、どきどき
【RL】:『"NORNIR"』
【アカシャ】:「"NORNIR"」
重ねるように。
【天杜】:長女ノルニル、次女チルミル、三女ンニノニ。
【アカシャ】:三女酷い!
【RL】:『ねぇ、お姉さん』
【雲外】:お、しゃかしゃか。
【アカシャ】:さんにんおるー!
【RL】:10:"運命の女神-NORNIR-"。
【アカシャ】:「"NORNIR"」 ――唇が、人の形状を取ったそれが――空気を振るわせ――音を発した――。 「ああ――」
【RL】:運命、そして現在・過去・未来──"時制"を司る女神が名。つまり、それは全てを"知る"という副産物を産みうる事。
【アカシャ】:なーるほど!それは、知っている!わけですね、時制を司る訳だから!
【RL】: 『フーッ、やっと思い出してくれた!』
【アカシャ】:「ええ、分かった――いいえ、“思い出した”わ」
呟いた音は、言霊――大きな実感とを伴って。
【RL】: 『久しぶり、"ベルザンディ"。まぁ、俗称に過ぎないけれどね』 『"未来"よ。覚えてる?』
【アカシャ】:未来ちゃんは、スクルドなのかな。過去はウルド?
【RL】:うん。一応髪短いほうがウルド。結ってる方がスクルド。
『私は"過去"』
二つの声がそれぞれに自己紹介をする。
【アカシャ】:頷く。
【雲外】:現在・過去・未来もー。
【アカシャ】:つまり、アカシャは現在=ベルザンディ、なのですね。
【RL】:そそ。アカシャは本気モードになると髪長くなるらしいので。
【アカシャ】:いえす、髪の毛延びるよ。みょーん。
【雲外】:獣の槍、だと?
【アカシャ】:延びますよー。ATGC乗ってる時は延びてます、髪がコードみたいなものだから。
【雲外】:ほほう。
【天杜】:ああっ、アカシャ様。
【雲外】:あなたにくびったけー。
【天杜】:うんがいきょーが、レースに出る。
【雲外】:でないよ。
【アカシャ】:「久しく――いえ、共にあったのに」 謝るように笑って。 「ご免なさい――スクルド、ウルド」
【RL】:『しょーがないわ。アカシックレコードへの端末っていう、別形状に圧縮されてたんだもの』
『機能としては私達が動いても、それは貴方だけの姿』
『これからはちゃんと声が届くわー、ああ良かった』
<コネ:彼方からの声>⇒<コネ:"NORNIR">
【アカシャ】:お。名称変更ですね。
「ええ。聞こえるわ」
家に帰ってきた、というように――姉妹との“再開”を――“喜ぶ”。
【RL】:『此処には、"楽園"の頃の差分データがあるからね』
『今はそれで、穴埋めをしただけ』
あかしゃ用。
リサーチ結果風に記述すると、アカシャは何者かの手によって別伝承(アカシックレコード)へと形を帰られていたという。
【アカシャ】:なるほど。
【RL】:といっても今のアカシャの身体は、そっちのアカシックレコードがメインなので、えー……。イメージはメガテンの悪魔合体な んだけど。 (笑)
というわけで以後、姉妹と会話できます。あ、姉妹は隠れバディ相当だと思う、多分
【アカシャ】:合体!つまり、アカシックレコードにベルザンディが埋め込まれちゃった、みたいな?
【雲外】:ほほう。
【アカシャ】:ベルザンディとアカシック(アカシャ=エンジュ)が混じってるイメージで良いのかな色々ハイブリッド。
【RL】:そそ。
『詳しくは後でね。ほら、後がつかえてる』
【アカシャ】:「いけない。そうだった。――次はアモリよ――」
先程より、更に明瞭な瞳が――彼女に順番を告げる。
【天杜】:「あ、うん」
今まで大人しくしていた少女は、やっと、事態に飲まれていた事から動きだし、
「Dux。VOLVAについて教えて」
【RL】:また数冊の本が落ちる。Paxが走り回った。
【天杜】:Paxは、コミカル担当。
【RL】:<自我>、目標値:10。
【天杜】:理性6+4=10。
【RL】:10:VOLVA。巫女の名。楽園の一部、伝承を記述した"詩のエッダ"とよばれる魔導書の精霊。
現在も多くの書物・魔導書にその一部を残している。最も顕著なものは、"北欧神話"の諸々──特に、同名の書はこの魔導書を意訳したもの。
とはいえかなりの修正がかかっており、すっかりと物語へと変貌している
現在は存在しない。
かつて、とある戦いの折に破壊され、精霊は"あちら側"に封じられた。
【天杜】:てか何処に閉じ込められてるんだ、精霊。でてこれねーっていってたけど
【RL】:"No ←w→ here"。
【天杜】:おい。
【RL】:それは、何処でもない場所。それは、辺土── 死にきれず生ききれない者たちが巣食う世界。
折角の魔術争乱だからな!
【アカシャ】:リ、リンボー!
【雲外】:げー。
【RL】:何か?
【雲外】:ここにきて伏見堂だと?(※ 世界観をお借りしているところの、作者さんのお名前です。詳しく説明した方がいいかしら…… 取り合えず、フレーバーでここでは詳しく説明しません)
【アカシャ】:まじゅつそうらん……!
【天杜】:あんいんすとーる。
【アカシャ】:あんいんすとー。
【雲外】:あの時最高のリアルがむこうからやってきたのは、く、ぼくはこんなにも無力だ……。
【アカシャ】:おぼぼぼぼ!
【雲外】:と笑いにきたんだ。
【RL】:脳裏を駆け巡る記憶。それは、戦いの記憶だった。押 し寄せる異形の軍勢。名状しがたき群れ。
迎え撃つは、光り輝く機神、そして勇猛なる兵士、魔術師達。その先頭に、二人の人影。
【天杜】:二人!
【RL】:一つは槍を掲げた男。
一つは──…… 光に包まれ、姿は良く見えないが。それこそ、天杜と同じくらいの──小 柄な少女が。
【アカシャ】:ふぉおおお。
【天杜】:――これは、記憶?Duxの?視線が周囲をすべり、男と少女の上に止まる。
オーダインさんが、いますよ。
――あれが、VOLVA。エッダの詩……、おか、あさん。
【RL】:ロリヴァ。あ、ちなみに情報はこれだけだぞ!
【天杜】:こんだけかよ!
瞬くと、その記憶をなぞる映像が消えていた。
【RL】:だってDuxもあんまり知らない情報だもん!生まれる前だし。
【天杜】:「も、もう一つ訊いてもいい?」 アカシャを、Paxを振り返る。
【アカシャ】:「――ええ」頷く。
【天杜】:「螺旋断簡佚書との契約の解除方法を知りたいの。記述が失われていたというから、その前身の永劫文書の事を教えて」
と、空間に向けて。
【RL】: <自我>、目標値:14。
【天杜】:い、いんす、た、ん、と成長していいですか。
【RL】:インスタントしろぉ!
【天杜】:インスタント、<自我>を【外界】で取 得。<自我>:外界:9+7=16。
【RL】:ザ──。
要求:【感情】制御判定。
※失敗した場合、山札一枚の精神戦DMGを受ける。
【天杜】:なんか、変なのが来たぞ。しかも、この曲か!(笑)
感情6+6=12。制御値 13 成功。
【RL】:── それは、一面の煉獄。
焼け野原。灼熱の光景。空を覆う黒煙。永劫に続く地獄を、凛として駆け抜ける精霊の姿。
一瞬だけ見えたのは──。
【アカシャ】:おお。イラストが一杯です、真砂さんありがとう!
【RL】:10:契約の解除方法は、"螺旋断簡佚書"の 喪われた頁に記してある。それは、知識だけという意味ではない。
現在の"螺旋断簡佚書"には、"契約を解除する能力"その ものが存在しない。
無理に実行すれば、致命的な損傷が発生する可能性がある。(MORIの《守 護神》を使用せねばならない)
【天杜】:出来ない、だと……。ぽとーん。
【アカシャ】:え、cooling-off不可。
【RL】:喪われた頁、"永劫文書"の情報さえ 保管できれば可能性はある。以上。
【天杜】:「永劫……文書の情報…か。原典を同じにする書を探して、調べて……ううん、そんな時間はない……か」 小さくひとりごち て。 「アカ シャ、まだ調べる事あるのかな」
【アカシャ】:「――聞かなくてはならないことがあるの」 頷いて、返す。
【天杜】:「うん。じゃぁ、また後で。ワタシ、ちょっと会う人がいるからいってくる。Pax、彼女のところへ案内して」
ととと、と小走りにPaxに近づく。
【アカシャ】:「そこに――“サンタさん”がいるかも知れないから その時は、いじめないでね」
――冗談交じりに。微笑んで。
【天杜】:「え」
雲外鏡か。
「うん、大丈夫だよ」
思い至って微笑んだ。
【アカシャ】:「ありがとう。さぁ――」 促す。
今のアカシャは、アカシャ=ベルザンディwithちょっぴりエンジュだと思 います(爆)。
【RL】:「はいはい、こっちこっち」
もはや本を片付けるのをあきらめたPaxが、扉にたって手招きする。
【天杜】:「うん、またね」
扉口に立って彼女に手をふると、Paxについて、部屋を出た。
【アカシャ】:それを見送って、
「“Dux”――この現身に姿を寄せた“ベルザンディ”には、情報が足りません。――御願い、教えて――」
彼女はそういい――顔を上げた――。知らねばならないから。それは、目覚めた彼女の意志と、知りたがりの彼女の意志との複合で。そうして、一人 ――いや、複数人なのかも知れない――静かにDuxからの応答を、彼女は待った――。
神は、ただ高座に座するのみ。
静かに、それは記憶を語りだす──。
──SceneEnd...
■舞台裏
・雲外鏡
【雲外】:黎明の海星について。
【アカシャ】:そういえば、いままで、リサーチされてなかった。どん!
【RL】:<社会:アストラル><社会: M∴C∴A> 15、<社会:楽園><コネ:" 黎明の海星 "> 18。別情報。
【アカシャ】:別情報……。
【雲外】:<過去よりの使者>→<コネ:" 黎明の海星">、CA=21。
【アカシャ】:えーす! どーん!
【RL】:18:M∴C∴Aの大ロッジ"黎明の海星"大導師、被免達人-Adeptus Exemptus-。人前に姿を現さないが、既に数百年を生きている。
人間ではないが、アヤカシでもない。魔導書の精霊の助けを借りること無く、"機神"を召還できるという。
常に"天鎖鏡典"ORDOを連れている。 彼女との関係は不明。
☆BONUS!
7冊の魔導書を集め、"詩のエッダ"と呼ばれる魔導書を再生することが目的である。
其の為に、実に千年以上の間暗躍しつづけたとされる。
【アカシャ】:誰だ……。
【雲外】:かに。
【RL】:カニじゃねーよ。
よーし、次のシーンは雲外鏡無双。
【雲外】:あーい。
【RL】:ステージはどこだ!
【雲外】:あふりか。
【RL】:なん、だと?
【雲外】:ごめんうそ。
【RL】:おぼぼぼ、はくぎんきゅうに、行け。
【雲外】:む、むらおさーー。はくぎんきゅうの客間で。
【RL】:YEAR。別室ではアカシャが名前を思い出したり、天杜がハニトーなげたりしてる。
【天杜】:はにとー、まだ投げてんのか。幾つ投げる気だ。
【雲外】:うむ。対象はPax。そぉい。
【天杜】:行け、うんがいきょー!きみにきめた! もりをぼっこぼこにしてやれ!
●RESERCH#6 : LA/la/BAY.
◎Scene Card : KABUKI ( 予期しないことが起こる )
○Scene Player: 雲外鏡
・Stage : "超弩級城砦型機神:dux"客間 / White
†BGM :『 君の温もりを感じて / 機神咆哮デモンベインO.S.T DISC2 Track16 』
快適な気温に保たれた空調。埃一つない磨きぬ かれた壁、床。豪奢な調度品に囲まれた、白銀宮の客間。
外では、街並みに数多の光が灯っている。今夜 はこの城でパーティーがあるときいた。合わせて、街もお祭り騒ぎになるのだろう。
【雲外】:「だからこそ、見つからないようにしないとね!」
ぬ、と。小声での気合を入れるという器用な掛け声をあげ。天地を逆さにした男の顔が、暖炉の上より“生える”。
【RL】:おい、何してんだ。本当に煙突から入りやがった(笑)。
【雲外】:「けほけほ……」
咳き込む男。眼鏡をはじめ、地を向いて垂れ下がっている赤い帽子も煤塗れ。
【アカシャ】:煤が……(笑)。
【雲外】:「思うに、セイントニコラウスのスタイルは、カゲだ と思うんだ」
【RL】:メタ発言やめろ(爆笑)。
【雲外】:ばっか! スタイルはメタじゃなくてニューロタング。
【アカシャ】:カゲ、タタラ、カゼ、かなぁ……。
【RL】:アヤカシだろ。BB的に言うと伝説の住人。
【天杜】:強すぎるだろ(笑)。
【雲外】:よっ、と。暖炉の中で身体の向きを整え、足から着地。
【天杜】:あいたたどんどんどん。
【アカシャ】:あいたたどんどんどん♪ まっくろくろけの おかおー♪
【雲外】:失敗して、どすんという音が響き渡った。
「あいたた」
だから、カゲでない僕に、これくらいの失敗は許容範囲であると弁解しておこう。
【RL】:しん、と静まり返った客間。今のところは誰もいないようだが。
「誰かいるのかなー?」
扉の向こう──恐らくは廊下から、誰かの声がした。男の声だ。
【雲外】:モリさんじゃなくてPaxだと?
【RL】:先ずはこいつがこないとな、って思って……。
【雲外】:「……」
あたふた。拙い。子供達に見つかってはサンタ失格だ!。
ここは――。
【アカシャ】:ここは――……。
【雲外】:「て、てけり・り」
【アカシャ】:ショゴス、だと……?!
【天杜】:それ、退治されへんか。
【RL】:「……。なんだ、 ショゴスか……」
遠ざかっていく足音。
【天杜】:遠ざかった……。
【アカシャ】:ちょっ?!(爆笑)
【雲外】:「ふぅ。あぶないとこだった」
息をつき、汗をぬぐう。
【RL】:「……何処かで見た顔だな」
反対側の扉のほうから声がした。
【雲外】:煤が不恰好なヒゲを形成したところで――、
「! なにやつ!」
勢いよくふりかえる。
【天杜】:何やつじゃねーよ(爆笑)。そっちが言われるよ!
【RL】:「此方のセリフだ。こう見えても客人でな」
螺旋断簡佚書。何故か、髪からぽたぽたと水滴を落としながら、その精霊が扉に肘をついていた。
【雲外】:「……」
【RL】:MORI登場!(ハチミツを洗い落 としながら)
【雲外】:其の様子を確認した後に、堪忍したように肩をすくめ、答える。
「サンタクロースさ」
【天杜】:怪しい。
【RL】:「……」
仏頂面が、胡散臭そうな雰囲気を漂わせる。
【雲外】:「久々だね、MORIくん」
何事もなかったように会話を続け。
【RL】:「雲外鏡、だったか? ああ、久しいな。大方、ロッジについてきたのだろう」
【雲外】:今、MORIって裸族?
【RL】:いや、服着てる。
【天杜】:ジャケット着てるらしいよ。
【雲外】:あれ、正装じゃ?
【RL】:ちげーよ。
【雲外】:タキシード?
【天杜】:パーティー前だし、まだ服貸してもらってないし。
【雲外】:ほうほう。
【天杜】:多分Paxが、「好きなサイズ着ていいよ」って、この後のシーンで言うに違いない!雲外鏡!シンデレラごっこでもりを!
【アカシャ】:メイクアップ。
【天杜】:ムーンミラーパワー。
【雲外】:なん、だと。
【天杜】:メイークアーップ。タキシードモリ。
【アカシャ】:仮面もどうぞ。
【天杜】:でもタキシード仮面、変な地球パワーで変身してたな。コミック版だと必殺技あるんだぜ。「タキシード・ラ・スモーキ ング・ボン バー!!!」
いや、ホントウなんだって!
【アカシャ】:思い出したー!そう、それです!何か、手から光みたいなのがぴかーって。
【天杜】:サイコメトリーが増大化し、念動力で相手を吹き飛ばす、らしいよ。
【アカシャ】:そ サイコメトリーだったのですか……!
【天杜】:らしい。
【アカシャ】:あ、念動力のエネルギーがサイコメトリー(精神? 記憶?)なのかな。
【RL】:サイコメトリーは、おかしくねぇか?(笑)
【アカシャ】:精神の記録みたいなものを、増大……?と、むりくり理解(爆)
【RL】:「敵対するようなら相手になろうぞ」
【雲外】:「あはは。ちがうちがう」 ちちち、と指を振り。
【RL】:「ほう」 あまり本気にしていない口調でそういって、客間の椅子に腰掛ける。
【雲外】:「さっきも言ったじゃないか。今の僕はサンタクロース。良い子の味方さ」
【RL】:「……。そうか」
【雲外】:「そうそう」 うん、と頷き。
【RL】:「……」 押し黙る。
【雲外】:「その証拠に、良い子にしてたMORIくんにプレゼントを渡すために、ここまで忍び込んできたんだよ」
本当は見つかっただけだが。
【RL】:「欲しいものなどない」 呆れたように。
【雲外】:「そう? そうかな? そうは思わないけど?」 首を三回ひねり。
【RL】:「何が言いたい。 さっさと城主にでも挨拶してきたらどうだ」 顔を逸らした。
【雲外】:「ツンツンしてるなぁ。そんなんじゃ、星女様に嫌われちゃうよ?」
【RL】:「構わん」
【雲外】:「へぇ」 くすり、と笑う。
【RL】:「そうあるべきだ。魔物は忌むべきもの。今までがおかしかったのだ」
そう、一人ごちた。
【雲外】:「まるで忌まれたいみたいな言い方だね?そういえば、星女様が見当たらないけど、もしかしてもう手遅れだったのかな?」
ぬれた頭を見て。
【RL】:「城のどこかにはいるだろうよ」
顎肘をついて、しっしと追い払うような手振り。
【雲外】:「冷たいなー。いいの? お目付け役は」
それで追い払われるどころか、ますます近寄り。
「それとも、あれかな?もう、嫌われても嫌われなくても同じ、て言いたいのかな?」
【アカシャ】:なにを、知っているんだ……! 雲外鏡ー。
【RL】:「…………」
【雲外】:だって、と嘲い。
「もう、彼女……」
あはははは。
「ナガくないもんね?」
【RL】:ガンッ!!
椅子が派手な音を立てる。立ち上がったMORIが、雲外鏡を睨み付けた。
【雲外】:「うわっ びっくりした」
【RL】:「アモリの死を無為にはさせん、それが此れが成すべ き事だ!」
【雲外】:「それはそれはご立派な志し。僕も見習いたいよ。どうも、みんなからは不真面目って評されててさ?」
【RL】:「……」
【雲外】:サンタ業界も大変だよ、と指で帽子を弾き。
【アカシャ】:雲外鏡、言っちゃった。サンタ業界、夢を背負うだけに、過酷な業界……。
【雲外】:うむ。システマチックに過酷。
【天杜】:意味が。
【アカシャ】:24時間以内に子どもにプレゼントを配らねばならない……。プレゼントのリサーチ、部下(小人さん)の育成、トナカイ とのパートナー シップ。
【天杜】:過酷。トナカイの鼻の、お手入れ。
【アカシャ】:繊細なケアが必要です。あと、サーフィンも習得せねばなりません。
【RL】:サンタTRPGでもやってろ。
【天杜】:え、なんで?なんだよ、RLが入れてって言っても入れてやんないぞ。
【RL】:何故ハブった。
【天杜】:やってろっていったから。
【RL】:俺もやる。
【雲外】:「でもねでもね。それならばMORIくんはどうして、そんなに苛立ってるのかなぁ?」
【RL】:「……人は死ぬ。呪いではなく、それは祝いだ。止まらん」
【雲外】:しゃがみ。下から覗き込むように、目線を合わせる。
「ほんとうに?」
【RL】:「……永遠に其れを賛美し、久遠に其れを追憶し、深淵に其れを昇華する。そうして生きてきた結果が此れだ。此れは最早擦り 切れた。磨耗し た刃金は、光を映さん。それは貴様の錯覚だ。鏡よ」
【雲外】:「そんなむつかしー言葉使われても、サンタにはよくわからないよ」
【RL】:「独り言だ」 ふん、と鼻を鳴らす。
【雲外】:「あはは。ごめんね、MORIくん。別に僕はMORIくんをいじめるつもりはないんだ。だから、そうだね。これから言うこ とは、キミの 言うのと同じ、サンタの独り言だと思ってくれると嬉しいな」
【RL】:「……」
【雲外】:「螺旋断簡佚書。絶大なる力と引き換えに、術者の確実な死をも約束する“祝い”の書。どんなに屈強な魔人であっても。どん なに敬虔な聖 人であっても、そこに例外はなく、全ての心臓は燃やし尽くされるのみ。正直、サンタにも星女様が生きてる理由はさっぱりなんだよねー」
あはは、と笑い。
「だけどね、そこには明確なルールが存在する」
【RL】:何も言わず、何も問わず。ただ、言の葉を拾い上げる。
【雲外】:「それは、神が乗り物であり、魔術師がエンジンであるということ。“うーりーて”は強力すぎるモンスターマシンなんだろう ね」
【RL】:「……だからどうした」
【雲外】:「エンジンの方が耐え切れず、やがて自滅する。……じゃあ、こうも考えられないかな?」
元は白かったのであろう、床に下ろしていた巨大な袋に手を入れる。其の表面は、煤によって真っ黒に塗りつぶされている。
【アカシャ】:魔術師はエンジン……!
【雲外】:「スペアのエンジンさえあれば、それで解決だ、と」
袋から取り出されたのは、 真っ黒な■■――。
【RL】:てめぇ(爆笑)。
【アカシャ】:伏せ字!?何をするだー!そ、それ、な、何ー……!
【RL】:「……なんだそれは」
【雲外】:「あ。これはダメだよ? 僕のだから、あげられない」
質問への回答ではない、だが間違いなく解答を口にする。
【RL】:「そんなことはいっておらん。……神をも恐れぬ所業だな」
皮肉気に口の端を吊り上げる。
【雲外】:「そうかな? 僕は良い子の味方だから、よくわからないや」
“それ”を仕舞い。
「おっと、独り言だったね。いけないいけない。つまりはだね、サンタはこう独り言りたいわけだよ」
ごほん、と咳払い。
【RL】:独り言りたいってなんだ。一人ごとるとき。
【アカシャ】:ひとりごとる、ひとりごとれば、ひとりごらぬ。
【雲外】:えー、今から判定いっぱいします。
【RL】:よし、やってみろ!
【アカシャ】:雲外鏡判定タイム!
【天杜】: どきどき。
【アカシャ】:しかし……。スペア……そういう、こと、なのかな……(汗)。
【雲外】:「星女様ほどではないとはいえ――」
<自我><分心:鏡の中の悪意> KEY!= 21。(※1)
【RL】:きた(爆笑)。
【雲外】:<教授> <過去よりの使者 > 対象:鏡の中の悪意 H9 成立。(※2)
【RL】:お、しえた、だと?
【雲外】:鏡の中の悪意:<知覚>+<ミミ クリー> DQ成立 対象:<教授>。(※3)
【RL】:おまえ、何してんだ。
【雲外】:INSTANT。
【天杜】:いんすたんときた!
【アカシャ】:おおお???
【雲外】:鏡の中の悪意:<※スナッチ> 【生 命】1Lv。
【RL】:ぶっ(笑)。
【雲外】:鏡の中の悪意:<教授>、対象: MORI。→<※スナッチ>、HA=21。(※4)
【アカシャ】:せ、せんせい、解説を……!(爆)
【RL】:雇い主をかえろ、だと?
(※ 何が起きたのか判らないかもしれないので説明いたします。
※1.<分心:鏡の中の悪意>を召還しています。
※2.雲外鏡は、ハイランダーの奥義である<※封印記憶>『別のスタイルの特技を一つ取得する事が出来る』でタタラの<教授 >『タタラの特技で、習得している特技、奥義を達成値の十の位+1レベル対象に習得させることが出来ます』を取得しています。それを使用して、 <過去よりの使者>を自分の<分心:鏡の中の悪意>に、教えました。
※3.鏡の中の悪意が、<ミミクリー>『カゲムシャの特技で、対象の特技をコピーして使用する特技』で、雲外鏡の<教授 >を取得。
※4.<※スナッチ>『カゲムシャの特技で、己の宿主の変更をする特技』を、鏡の中の悪意がMORIに<教授>で伝授し た。
以上の手順が上記に行われた判定です。)
【天杜】:奥義も教授って出来るのか…!
【RL】:うん、『奥義も特技である』との明記があるから、奥義はだめって明記してないかぎり可能なはず。
【雲外】:「あははははは。この城には、スペアが眠ってるよね?」
【RL】:「──……スペア?」 眉を顰める。
【雲外】:「魔術師 -master- だよ、とびきりのね。契約の上塗りはできなくても、命の代替っていうのは、結構簡単なんだよ? なんせ、文句なく等価交換だ。くもった刃金に光を映すくら いは、わけない」
【RL】:こいつ……。
【天杜】:ささやいてるささやいてる!
【アカシャ】:眠り姫……は、魔術師、候補……?
【天杜】:眠り姫は元から魔術師だよ、白銀宮のマスターだからね。
【アカシャ】:あ、そうか、契約はしているんだ……。
【雲外】:それで独り言は終わりだとばかりに。
「サンタさんから、良い子のMORIくんへのプレゼントさ」
【RL】:「何が目的か知らんが」 立ち上がる。 「…………暇なら、うちの主を助けてやれ」
【雲外】:MORIかURITEが致死ダメージ受けた時の、反応が楽しみです。
【アカシャ】:うわー(笑)。
【天杜】:おたわ。
【RL】:「人を助けるのが趣味だろう?」
憮然とした顔でそう言って、肩を掠めるようにして扉をくぐっていった。
【雲外】:「うーん。そうしたいところなんだけどね」
プレゼントはお気に召して貰えなかったかな? と首をひねり。
「残念ながら、サンタには先約があるんだ」
【RL】:プイス。
【アカシャ】:プイスした。
【雲外】:寄り道が過ぎてしまったようだ。反省。早いところトナカイと合流して、悪意-プレゼント- を配りに行こう。
【RL】:トナカイ(爆笑)。アカシャ、トナカイルックにあうな。
【アカシャ】:似合う……トナカイルック。
【雲外】:以上っ。モリがあまりにも純粋だから、予定外の行動しちまった。
橙色の夕日が、白銀の向こうに沈んでいく。
人間の世界が終わり、神の時間がやってくる。
──SceneEnd...
【RL】:アモッ。
【天杜】:せ、せんせい、ごめん、なんか、トランプ、見事な シャッフル具合になってる。
【RL】:おいィ、きりなおしていいよ。混ぜてまたひくんだ!
■舞台裏
・天杜
【天杜】:VOLVAの奉っていた神について。
【RL】:<コネ:"眠り姫"><コネ:VOLVA><コネ:黎明の海星><コネ:天 杜・ステラ ><社会:楽園>、目標値:17 20。
【天杜】:なんだ、くそたかいぞ!
【アカシャ】:ねっむりひめー、すりーぴんぐ・びゅーてぃ。目標値高い、ですね……。
【天杜】:ヴィオでもいい?
【RL】:いいよ。
【天杜】:<コネ:ヴィオレッタ><コネ: アカシャ><交渉>、【外界】:9+Q+コネ2= 21。
【RL】:17:巨大という言葉を超越した、世界規模の機神。
外なる者の軍勢の矢面に立ち、たった一柱で七日七晩を戦い抜いたという。
しかし、その猛攻についには陥落。その残骸は粉々に砕け散り、星となって世界に降り注いだとされる。
【アカシャ】:……世界規模!
【RL】:その字を、"世界柱"。
"世界柱"──機神アースガルド/Asgard。
【アカシャ】:あーすがるど……!
【RL】:20:現在、その大半は"星女"天杜・ステラの体内に眠っている。物理的ではなく、魂に溶け込んでいる状態。
取り出すことは不可能であり、このまま天杜・ステラの存在を神を喚起できるまでの存在へと霊的に進化させるか、子を成すことで次世代に受け継がせるかしか ない。
ただ、"星女"はその希少さゆえに、必ずスペアが存在するはずだ──。
【雲外】:……え、すぺあ、だと?
【RL】:スピア。
【天杜】:刺すのか。
【雲外】:どす、ぐり、ずぶ、てけぇ。
【アカシャ】:ショゴスが。
・アカシャ
【アカシャ】:っと、RL、ちょっと認識を確認させてくださーい。
【RL】:うん。
【アカシャ】:リサーチ:"NORNIR"をアカシック・レコードに押し込めた存在について。"NORNIR"は誰かに アカシック に押し込められ た、のですよね?
【RL】:うん。容をかえられた。
【アカシャ】:ういうい、じゃ、そいつをりさーち!
【RL】:<コネ:黎明の海星><社会:ア ストラル><社会:アカシックレコード>、目標値: 17。
【アカシャ】:〈社会:アカシックレコード〉+〈自我〉+〈永 世者〉、【生命】4+4(永世者)+2(エトランゼ)H8――18。
【RL】:17:"黎明の海星"。
彼の計画の妨害となる存在であるため。
【アカシャ】:やーっぱり、おまえかー!
【RL】:だが、実行したのは彼の腹心である──"闇"のザラストロである。
【アカシャ】:ちょ、ザラ君!
【雲外】:きたー。
【天杜】:ざららー。
【アカシャ】:あー、そうか、彼なら、出来そうだ…… こう、闇とか、空間とか操りそう(爆)
【幕間】
……これは、マスター。光芒無きこの部屋に、何の御用で?
へぇ。
ふぅん。
へぇ。
聞いてますよ。へぇ。
ああ、はい。確かに。 まぁ、雲外鏡がどうにかしてくれるでしょう。
早めにPaxを落したほうがいいですね。
え?
嫌ですよ。
面倒くさい。
【天杜】:闇みみ。
【アカシャ】:やみみみっ、幕間が……(笑)。そこに面倒くさがりさんがおる
【雲外】:ザラストロ、いい主だ。
【RL】:次。アモシーン。
【天杜】:ピンロリに会いに行く。
【RL】:把握。
●RESERCH#7 : SLEEPING XXXx.
◎Scene Card : HILANDER ( 偽りの希望 )
○Scene Player: 天杜
・Stage : "超弩級城砦型機神:dux"寝室 / White
†BGM :『 ステラ / TALES OF LEGENDIA O.S.T. Track06 』
金と銀、宝石がちりばめられた扉。
薄桃色のレースが、何十にも掛けられている。
過剰ではないかと思えるが、不思議と下品な印 象は受けなかった。 ……しかし、扉でこれだ。中はどうなっているのだろうか。
【RL】:きたよ。
【雲外】:てけり・り。
【アカシャ】:しゃかしゃか。
【雲外】:かにさんかにさん、たましい。
【アカシャ】:まっかっか おいしい。
【天杜】:「入ってもいいの?」 横にいるだろう、Paxに尋ねる。
【RL】:「うん、いいよ」
ちょっと寄り道する、といって離れてから数分。何故か笑いをこらえるようにして戻ってきたPaxが、あっさりと頷いた。
【天杜】:ためらいがちにゆるく手を握り、手を伸ばし小さな手をこんこんと、扉にうった。
【RL】:こん、こん。
Paxが促す。
【天杜】:がちゃ。戸を、押した。
【RL】:ふわりと漂ってくる──これは、薔薇の香りだろうか?一瞬だけ鼻腔をくすぐって、過ぎ去っていく。
【天杜】:大事にされてるんだな、と思った。部屋に入ると、ふかふかとした絨毯に脚を一歩踏み出す。
【RL】:部屋の中は間接照明になっていた。高級ホテルの一室のよう。シャンデリアがない代わりに、天上には一面に星空とオウロラが 描かれている。
【天杜】:「凄いね」 それを見上げて、感嘆の息を漏らす。
【RL】:「頑張ってみた」 肩をすくめる。
【天杜】:「彼女はこの城のお姫様なんだね」
【RL】:「そうですとも。ほら、そこ」
【天杜】:神の内装を好きな用にいじっているPaxに笑いをこらえながら、示された方向を見た。
【RL】:ふかふかの絨毯には、いくつものぬいぐるみやプレゼントが入っているらしい箱。
そして、部屋の中心。天蓋付の、白と薄桃色で装飾された豪華なベッド。かすかに開いたカーテンの隙間に──、彼女の寝顔が、見えた。
【天杜】:「百年。どうして、百年以上も眠っているの?」
ただの人であれば、とうに寿命を迎えている年月だ。
【RL】:「未完成だから」 置いてあった白百合の花をつまんで、くりくりと花弁をいじくっている。
【天杜】:「未完せ、い?」
【RL】:「そ」
【天杜】:「……どういうこと?」
【RL】:「頑張って集めたんだよ、俺も。けど、目を覚まさない」
【天杜】:「まさか」 といって彼女を見る。
【RL】:「──……砕けたのは神だけじゃないんだなぁ」 おどけた様子で。 「ほとんどをあっちに持っていかれちゃったけど、精霊 もまた、こっち の世界に降ってきたのさ。君と違って、ベースはホムンクルスだけどね」
【天杜】:「じゃぁ、彼女は……VOLVAなの?」
【RL】:「そうだともいえるし、そうじゃないともいえる。ある意味では、彼女も子だね。目覚めてから話を聞いたらわかるかもしれな いけど」
Paxは、眠り続ける彼女にそっと手を伸ばして、布団を少しだけ引っ張って、喉元までかけた。
「寝返りとかはたまにうつんだよね。夢でも見てるのかな」
【天杜】:「夢で会ったよ」
【RL】:「皮膚が傷つくから、たまにマッサージしたり大変──え、それマジ?」
素で驚いたような反応。
【天杜】:「うん。だからこの場所がわかったんだよ」
そういうと、寝台の脇にしゃがみこみ、寝顔を覗き込んだ。
【RL】:「はーあ、成る程。 君の事がわかったのかな…」
【天杜】:「……かな」
【RL】:幸せそうな寝顔。規則正しい呼吸が聞こえてくる。
【天杜】:「ねぇ、Pax」
【RL】:「うん?」
【天杜】:「男性の魔導書の精霊の存在は珍しい。それは、大まかにいうと二種類ぐらい理由があって、途中で代替わりしたか、その契約 者専用に創られ たか……って、これまで来るまでの間にいろいろ知ったんだけど」
【RL】:「うん。そうね」
【天杜】:「キミは、VOLVAの魔導書だったの?」
【RL】:「違う」 首を振る。 「そうはなれなかった魔導書、さ」
【天杜】:「なれなかった?」
【RL】:「俺はそれなりに早く作られた"七冊"の中でも年長さんでね。本当なら、世界柱アースガルドの余剰パーツだったんだ」
【天杜】:「余剰、パーツ」
【RL】:「この世界に墜ちる過程で、一冊の魔導書として再編成されたんだけどね」
仮面の奥で、少しだけ深く息を吸ったようだった。
【天杜】:「うん」
【RL】:「俺の真名は──うーん、真名というか、此方で通用する源に連なる名、か――は、フリズスキャールヴって言う」
【天杜】:「フリズスキャールヴ?」 不思議そうに首をかしげ。
【RL】:「アースガルドには、黄金に輝くグラズヘイムっていう宮殿がある」 指を一本立てて。
【天杜】:「うん」
【RL】:「こっちの世界だとそうなってるね。で、その中には、世界全てを見渡せる高座がある。『神々がそれを造り、純銀で葺いた。 そして、その広 間の中にあるのがフリズスキャルヴで、そのように呼ばれる高座である。万物の父がその高座に座るときはいつでも、地上すべてを眺めている 』」
【アカシャ】:フリズスキャールヴ 実際発音すると 難しいなぁ(爆)。
【天杜】:「それがフリズスキャールヴという名ってこと?」
【RL】:暗唱するように言って、その言葉に頷いた。
「ニューロタングだと、フリズスキャールヴって表記した方が近いね。とにかく、俺はそういう存在だった」
【天杜】:「そっか」
【RL】:「俺は、"VOLVAの契約した魔術師"を守護する為の機神なのさ。全てを見渡す全能のデータベースと千里眼の魔術を備 え、不沈ともいえ る防衛機構を備えた、ね」
【天杜】:「専用に守護していた人がいたの?」
【RL】:「いた。そいつは、とある男によく似ていてね」
【天杜】:「とある男?」
【RL】:頷いて。
「VOLVAは、自分の中にある"神話"の──主役ともいえるその男に、良く似たそいつに惚れ込んじまったの」
【天杜】:「北欧神話」
【RL】:「そう。本来この高座に座るべきだった男だ」
【天杜】:「巫女……オーディン?」
エッダの詩には彼女が彼と語るシーンがある。
眠る少女を見る。
【RL】:「そ」
【天杜】:手を伸ばし、彼女の頬に指先で触れた。
【RL】:「いいかい? これから言うことは、まともに聞いちゃダメだ」
それを見ながら、呟くように言う。
【天杜】:「え?うん」
Paxを振り返る。指先にはほんのり暖かい命のぬくもり。
【RL】:「一度目の"その戦い"は、楽園の崩壊という形で起こった。その一部の戦いを記し、後の世にデータとして遺そうとしてつづ られたのが"予 言の書"──"詩のエッダ"だ。そして、それをある男が読み解くことに成功する。そいつはこう思った。
"俺はこの、オーディンという男によく似ている!!ならば、俺もこの戦いに挑めるのではないか!!そして、俺ならば『奴ら』に勝てるのではない か!!"」
ぱん、と手を打ち合わせる音。
「あんまりあしざまにはいえないんだけどね、この世界に伝わる北欧神話っていうのは、"二度目"なのさ。オーディンを気取った男がわざわざ国づくり からして真似て興した、壮大なオペラ」
【アカシャ】:な、なんちゃってオーディン!(違)
【雲外】:オペラチックだ(笑)。
【RL】:「結果、"あの戦い"が起きて──VOLVAは砕け散った。かくして真実は伝えられず、神話は神話のまま終わったわけだ」
おしまい、といってPaxは、打ち合わせた手を開いた。
【アカシャ】:なるほどー……しん……みり。
【RL】:北欧神話的なストーリーは、本来楽園で起きたことなんだけど、それを見て勘違いしたある魔術師が中二病に侵され、俺もこの 英雄になる! と頑張った結果こっちの世界でも例のあの戦いが起きました。だから楽園じゃなくて、この世界に星が降り注いだ。
【アカシャ】:ふむふむ。つまり、七冊の魔導書は、“ニ度目”に作られた産物……?楽園の崩壊の一部を、この世界でなぞっちゃった感 じ……?
【RL】:二度目以降。Paxは直接オーディン(Jr)に作られたけど、他のは、散逸した記述の一部を引用したりして作られたんじゃ ないかなって思 う(特に決めてない)。
【アカシャ】:ふむふむ。
【天杜】:「……そして彼女が造られた?」
視線を少女に戻す。
【RL】:「そう。護るべきものが居なくなった俺は、寂しくてね。俺が作られたのは、そのオーディン"気取り"が、彼女を護る専用機 として俺を作っ たからだよ、男性型にね」
【天杜】:「……」
【RL】:「判った?」 ほかに質問は? とおどける。
【天杜】:「……彼女、名前はあるの?私に、天杜という名前があるように」
【RL】:「ないよ」
【天杜】:「そう」
【RL】:「なんてつけていいかわからなくてね。だから、"眠り姫"と。……最初は、魂の入ってないホムンクルスをそう呼んでたん だ。いやぁ、あの 頃の俺は暗かった」
あっはっは、と快活に笑う。
【天杜】:「そう、じゃぁ彼女はターリアかな」
言って首をかしげる。
【RL】:「ターリア?」 首を傾げる。 「なんでその名をつけたか聞いていいかい?」
【天杜】:「眠れる森の美女――眠り姫ね――は、大体のものには名前はないの。でも、バジレ版のだけはターリア姫って名前がついてる んだよ」
だから、といって笑った。
【アカシャ】:たーりあ、そうなのかー……。
【RL】:「ほーほー。おっけー、彼女はターリアだ。うん、良い名前」
うんうんと頷いた。
【天杜】:「ねぇ、Pax」 再び、彼を見た。
【RL】:「これで安心── ん?」
【天杜】:「キミは、世界は好き?」
【RL】:「大好き」
【天杜】:「護りたい?」
【RL】:「それなりにね」
【天杜】:「そっか」 そう言ってて立ち上がる。
【RL】:「後女の子も好き」
【天杜】:「男の子は?」
【RL】:「どうでもいいかな…」
【天杜】:「世界の半分はどうでもいいだね」 笑った。
【RL】:「けど、男がいないと新しい可愛い子が生まれないんだよねぇ」 笑う。 「今夜のパーティー、出る? あのパチモン精霊と 踊るんで しょ?」
【アカシャ】:ぱちもん(笑)。
【天杜】:「踊らないよ」 まさか、と笑う。
【RL】:「えー? 君みたいな可愛い子が壁の花なんて、もったいない」
【天杜】:「喧嘩した直後で、仲良く手を繋いで踊るなんて、うまく切り替えなんて出来ないよ。役割であるならともかくね」
【RL】:「仲直りすればいいのになぁ」
【天杜】:「しようがないもの」
【RL】:「あ、じゃあ俺と踊る?」
【天杜】:「うん、考えておく」
【RL】:「うんうん。女の子のそれは袖にされそうだなー……」
【天杜】:「それより、永劫文書の巫女について知ってる?」
【RL】:Paxは立ち上がる気配はない。なでなでと、薄桃色の髪を撫でている。
「知らないね」
【天杜】:「そっか、有難う」
【RL】:「そう、知らないんだよね」
【天杜】:「え?」
【RL】:「ふつーありえないよね、そんな事。此処に来て役者じゃないのが乱入とか。千年二千年かけてお膳立てされた舞台なのに、小 さな偶然一つで 段取りが狂い始めてる。あー、おっもしろい」
笑みを含んだ声。彼の顔は矢張り見えない。
【天杜】:きなくさくなってきた。
【アカシャ】:なって参りました。
【天杜】:それを聞いて目を丸くする。
「……Paxは、……黎明の海星の元へ行きたくないんだよね?」
【RL】:「やだよ。俺あいつ嫌いだもん。けど、俺は自分の役割は弁えるタイプなの」
【天杜】:「どういうこと?」
【RL】:「どういうことだろうねぇ。俺もわかんないや……ターリアが何がしたいのか、わかんないや」
【天杜】:「………」
目を開けることのない彼女の希望。それは、VOLVAの希望なのか、ターリアの希望なのかわからないけれども、Paxがそれを焦がれている事が痛 いほどにわかる。見ていて、胸が苦しくなる。
【アカシャ】:んー……。せつない、な……。
【雲外】:てけぇ……。
【RL】:てけっ、てけぇ。Paxが護り続ける限り、彼女は眠り続けるのでした。
【天杜】:「ちょっと、出かけてくるね。会わせてくれてありがとう」
【RL】:「うん。まったねぇ。俺はもうちょっと此処で戯れてます」
ひらひらと手を振る。
【天杜】:「うん、じゃあ」
【RL】:「あ、そうだ」
【天杜】:「ん?」
【RL】:「ターリアをよろしくね」
【天杜】:「どういうこと?」 変な胸騒ぎがするではないか。
【RL】:「俺の素顔が見えたら、よろしくってこと」 にやにやと笑っている気配。
【天杜】:「………?」
【RL】:「そういうことぉー、どーいうことぉー」
変な詩を歌いながら、ターリアをなでたり手を握ったりしている。
この仮面、死するときまで外れん……!!!
【アカシャ】:このままだと、仮面が外れてしまう……。
【天杜】:「うん、判った」
その様子をしばらく見守った後、
「そうだ、それこそ仮面をとってキスしたら目が覚めるんじゃないかな……じゃあね」
扉を、ぱたんとそのまま返答をきかずに、部屋を後にした。
まずは、モミの木を見に行こう。あんな見事な飾られた木なんか、絵本でしか見た事が無い。それから決めよう。
もう、決めたけどそうしよう。
日が沈み、残り日で蒼く紫に浮かび上がる氷の線を遠くに見ながら、黎明の海星に帰ろう。そう、思った。
──SceneEnd...
【雲外】:きたくのとき。ただいま ぱぱだよ
【天杜】:ま、まじっくそうすいー。
【アカシャ】:しんちゃーん。もみーのきー♪ もみーのきー♪
【RL】:ちなみにこの街、夜になると魔物とか妖精が普通に街を闊歩するようです。
【アカシャ】:なっ。め、めるひぇん! え、それは、もう、アヤカシと言うこと?
【RL】:イエスアイドゥー。
【天杜】:MORIとは、踊ってやらん。
【RL】:おい、踊ってよ。
【天杜】:踊ってやらん。
■舞台裏
・アカシャ
【アカシャ】:リサーチ:"NORNIR"。
【RL】:<コネ:"NORNIR"><社 会:楽園><社会:アストラル>、目標値:14。
【アカシャ】:〈隠れバディ〉、【理性】5+S10――15。
【RL】:14:人々の運命を支配する多数の女性的存在、ディースの1種。その実体は、時勢を支配する神を奉ずる魔導書の一つ。
【アカシャ】:女性が、一杯です。
【RL】: 特徴として、精霊を3人擁する点がある。"NORNIR"とは、その精霊の名。 魔導書の名と、奉神は現在喪われている。
【アカシャ】:そっか、気になっていた奉神は失われちゃっているのね。
【天杜】:アカシャが今呼んでるのは、あかしっくな神っぽいサムシングなわけね。
【アカシャ】:うい、アカシックな神っぽいサムシング。
【雲外】:サムシック。
【アカシャ】:Sam・chic、シックなサム。
【RL】:サムシングエルス。
【アカシャ】:懐かしい……!
【RL】: 過去、現在、未来を知覚するという特性から、"全てを知る"という側面を抽出。“全世万界刻歴光素子第10132葉”と呼ばれる魔導書と同化させられた。 これは、"アカシックレコード"を冠する魔導書である。これにより、“全世万界刻歴光素子第10132葉”は神を喚起する魔導書へと成る。 代償として、"運命を支配する""時制を司る"特性と、3人の精霊のうち2人の自由意志を喪った。
・雲外鏡
【雲外】:手札回しのみ。
【RL】:さて、次ぎのシーンからだけど……。いちゃいちゃするなり、踊るなり、部屋に引きこもって調べモノするなり、敵陣に突っ込 むなりするとい いよ!
【アカシャ】:ふりーだむ。
【雲外】:よし、サンタる。
【アカシャ】:さんたりますか!(爆)
【天杜】:愛、芽生えないと神がこない。
【RL】:ちげーよ、神がきても負ける。
【天杜】:あじで。
【RL】:まじまじ。
【天杜】:愛 > 神業 > ブランチ > 特技 > アウトフィット。こ うですね、わかります。
【アカシャ】:なっ。
【RL】:うむ。
【アカシャ】:は、把握……!
【RL】:「あいが ないので てんばつ は ふしぎなちからに かきけされた!」「ァコマンド?」ってなる。
【雲外】:なん、だと。く……ぼくは何て無力なんだ。
【アカシャ】:おぼ……ぼぼぼ……!
【RL】:オヴォヴォヴォヴォヴォ、ヴォ。
【アカシャ】:え、何か発音が違う
【天杜】:くっ。どうやったらMORIが苦しむんだろう!
【雲外】:URITE負けようぜ。わくわく。
【RL】:負ける負ける。
【天杜】:オレ、やりたいことがあるんだ……。
【RL】:ほう、言ってみろ。
【アカシャ】:ほふふ?
【天杜】:上手くそこまで、たどり着けたらやるよ!
【RL】:やってみろ!
【アカシャ】:ほふっ。ういうい、その時を楽しみにしていますっ。
【補足説明】
オンラインセッションは、時間の都合上数日に分けてプレイされます。
これは、雲外鏡がログアウトした後のRLとPL達の会話です。
Paxとの会話の補足がしっかりされていたので掲載しよう、と言うことになりましたので公開致します。
【RL】:ふー。
【アカシャPL】:お疲れ様ですー。
【天杜PL】:おつー、ごめん色々まごついて。返答に困った場面が多くって。
【アカシャPL】:いえいえ。こちらも、どーん! でした……!すみません。こちらも〈隠れバディ〉忘れてた……。
【天杜PL】:今回はMORIさん余りに駄目だったので、キャストはもうちょっと大人しかったんだけどPLが、「やれ」(首かっきる ジェス チャー)ってした為に天杜が、ハニトーを投げた。
【RL】:オタワ。
【アカシャPL】:そぉい!
【RL】:しょうがないだろ、MORIさんなんだから。
【天杜PL】:うん、だからぼころうと思って……。天杜だとあれがせいいっぱい。「お前、死ぬって言われてるの、ワタシなんですけ ど!」的。
【アカシャPL】:もりさんは もりさんでした
【RL】:モリだし。
【天杜PL】:もりだから、しょうがない。なのでせっかくRLがハニトー出したので、ハニトーに活躍してもらいました。
【アカシャPL】:ハニトー!万能だな……。
【天杜PL】:取りあえず、魔導書、お兄ちゃん!というかあれか、「妹を作っている段階」なのか。
【RL】:妹だから、母親の遺伝子はいってるし、母親の要素ドカドカブチこめば母親になるんじゃね?が正しい。
【天杜PL】:実際妹なのか。
【RL】:んー、違う。
【天杜PL】:こう、姉妹書って意味だと思ってたんだが(笑)。
【RL】:似てるけど、何ていうか複雑。
星女は、【1:ヴォルヴァの血筋】と、【2:落下した星(神の欠片)を受けた血筋】を掛け合わせた、【3:ヴォルヴァの血筋、且つ体内に神を受け ている】というハイブリッド。
【天杜PL】:把握。
【RL】:で、魔導書達はあくまで、ヴォルヴァの引用文をもってる(情報の一部を保持している)だけで、これを「ヴォルヴァの子」と 解釈すれば、天 杜もまた「ヴォルヴァの子孫みたいなもの=けど先祖がえり的な意味で限りなく子に近い」、なんで「まぁ妹っていってもいいかな、俺の方が年上だし」っての がPax思考。
【天杜PL】:このログをリプレイのっけたほうがいいな(笑)。
【RL】:のっけといて(笑)。御手数、かけます。
【アカシャPL】:御願い致します。
【天杜PL】:おげい。
【RL】:ほかになんかぎもんてんある?現段階で。
【天杜PL】:うん、まぁ大丈夫かな、思い出したら訊く。
【RL】:うい。星女はひじょーーーに気が長い作業の結晶ということで。延々と濾過しつづけるようなもの。
【天杜PL】:把握。
【アカシャPL】:抽出に抽出を重ねて、濾過して、見たいな。要素を見つけて取り出して、と。本当に結晶ですな……。
【RL】:そうそう。まぁ黎明さんは気が長いので。名前の出せない四文字の天使の総大将であるあの方とかも回りくどい手段がすきだっ たし、寿命がな い人はすべからくそんなものなのかもしれない……(一人語り)。
【アカシャPL】:まぁ、お釈迦様の世界もそんな感じで、時間の単位が途方も無さ過ぎた覚え。布で、岩肌を撫でて、それが削れるぐら いの時間、修行 したとか何とか。
【RL】:まぁ仏様のほうは、十二の十二乗とかアホな年数言い出すから(笑)。
【アカシャPL】:ええ、アカシャのナンバーもそんなアホな数です。10の132乗。
【RL】:(笑)。
【アカシャPL】:ああでも、今回分かって、なるほど、と思いましたっ。魔導書の情報に、引用って形で、大元の情報が分散しているっ て言うのは、あ あ、そっか! と。こう、本当に、世界各地の書物を紐解けば、キリスト教とかの聖書が作れるかも知れないなぁ、確かになぁ。
【RL】:イメージとしては、序文とかに●●より──とか引用があるかんじで。
【アカシャPL】:なるなる。そこを、頑張ってDLさせている訳ですね。
【RL】:うん。ちなみにネタ元は、教授から論文の書き方を教わってるときに一人違うことを考えてたから。
【アカシャPL】:論文で、引用を明確化することと、その作法は正確に行わなければ、ですものね。で、そこから、ですか。
【RL】:うん。うちの教授は「大学という学問を職務にするものである以上、引用したものを自らの持論と偽ることが一番の大罪だと思 うんだよね」っ ていってた。普段おちゃらけてるけどこいつやっぱりプロだなって思った。
【天杜PL】:それでなんか、「天杜は実は■■でどうこうなんだよ!」とか伏せて話してたのは、これだったのね(笑)。
【RL】:うむ(笑)。
【アカシャPL】:私も、先生から同じようなことを書く時に学びましたね。映画とかも引用した時は 配給会社とかなんか、そこら辺の 関係調べて、一 番の大元のものを描いた覚え。論文を書いた時、引用の定型文を辞書登録してた(笑)。(もへ 2003、pp123-4)見たいに。
【RL】:おー。ちなみに現在の北欧神話は大分変形したものという設定。詳しくはアクト中で。
【アカシャPL】:ふむりふむり!
【RL】:北欧神話読んだけどちんぷんかんぷんだったから、俺の好きなように改変するぜ!と読んでもよし。
【天杜PL】:把握。天杜と血縁関係のあるのは黎明の海星だけと、思っとけばいいのよね?
【RL】:うん。
【アカシャPL】:なるるるー。それでは失礼を、お疲れ様でしたー。
以上で解散となりました。
他、ネタで行われた魔術争R☆DIOという、リスナー(?)からお葉書を募ってCAST達がDJをするというお遊びでも、もっと詳しく説明されて いました。
折りをみて、なんらかのUPをしたいと思います。
また、どれ位ここを見て下さってる方がいらっしゃるか判りませんが、質問やCASTに質問等がありましたら、ブログの方のコメントにでもいただけ ますと魔術争R☆DIOで紹介説明させていただくかもしれません。
その際は、【HN】、【質問内容】、【リクエスト曲】を明記の上、ネタと理解した上でご応募下さい。